俺の人生を変えたのは、一冊の本と一本の、草の根パソコン通信であった その1
私は、大学に入学したものの、5年通って
一度も出席せずに単位(逆に言うと0出席で7単位)を記録したせいで
バブルが弾けてた私には、就職先などあろう訳が無かった。
従って、俺は大学卒業後、教員になろうと思い
世間は厳しかった。 今こそ教員は激務で
倍率も低いそうだが、バブル崩壊直後では
教員採用倍率は10倍に達していたし
優秀な人間が、教員になろうとしてる中で、私が教員採用試験に受かる訳が無かった。
そんな中でとある塾が専任講師として、俺を拾ってくれたのだった。
あれは俺に、」とってとてもありがたい話だったし
仕事も楽しかったしやりがいもあったのだが・・・・・・
しかし、俺にはインドに行くという夢をどうしても、忘れる事が
出来なかった。
沢木耕太郎の「深夜特急」を、大学時代に読んでいて憧れていたからだった。
だから、いつも出勤時には、いつかこれがインドに旅立つ列車だったならなって
思って、中央線八王子駅から上り列車に乗ったものだった。